悲しみも、苦しみも、その痛みも届かなかった


以前にも書いた覚えがあるんですが、人はどうしたって昇る太陽より沈む太陽に惹かれてしまうし、光が強ければ強いほどその足元には色濃い影が落ちるんですよね。できれば目をそむけていたい思いがあることに否応なく気付かされたり、望んでいない思考に引き寄せられたり、それもまた魅力のひとつと言える事のできる、あるいはそれは受け入れられないと離れる選択肢もあるこちら側は楽だけれど。例えそれが好意でも、何千何万という他人から向けられる過ぎた感情は暴力でもあって、それは誰かひとりに限った事ではなく、タレント、特に直接ファンと向き合う事が仕事であるアイドルはみんな、ファンから好意というナイフを突きつけられているような気が、物騒だけど私はする。だから、私はあかにしくんが好きという気持ちにいつだって負い目があったりもします。好きでごめんね、って言葉にするとスイーツすぎるがwwwww
私がいくらあかにしくんに何かを望もうとしても、きっとあかにしくんには伝わらない。同じように、あかにしくんがいつか叫んだかもしれない声だってこちらには届かずに消えて、それが今の(あくまでアイドルとしての)あかにしくんをつくったのだとしたら、それはとても悲しくて美しい事だなと思う。あかにしくんのウェットさが、私の感じる彼の一番の引力だと思うから。正負どちらであってもこんなにも他人の感情を引き寄せるその力は、アイドルとしての武器であると同時に個人の痛みでもあるのだけど。
それとは別に、小さな女の子の手を握った優しい手だったり、メンバーに向けられる柔らかい眼差しだったり、あかにしくんからファンに求めたWONDERだったり、そういうのも全部あかにしくんの中に存在してるんだって信じてるんだよ。