そのときは彼によろしく

特典ディスクに入っている完成披露会見・舞台挨拶の孝之君のビジュアルがネ申すぎてつらい。長い前髪とメガネとお髭って!孝之君は小汚ければ小汚い程かわいい。動物の赤ちゃんみたいでぎゅってしたい!(・・・)
出演者の方々が仰る通り、とてもきれいな映画でした。映像そのものだけでなく、ストーリーも、キャラクターも、流れる空気も。物語としては淡々と静かに、限られた登場人物だけで進んでいきます。騒がしい群像劇が好きな私としてはキャラクターの少ないお話はあまり得意では無いのですが、その分丁寧に描かれたひとりひとりがとても愛しい。
美しくて小さな世界の中の登場人物がみんな優しくてピュアで人間の汚い部分や悪意が全く無い。少しそういったニュアンスも含まれているけれど、それを映画から感じさせないのは受け止める側のメインキャラのけな気さ故だと思います。そこが何だかもの悲しくて、本当に童話のよう。その穏やかな映像の中で孝之君演じる智史がわた菓子みたいでかわいいの。優しい奇跡と懐かしさと少量の寂しさが混じったラストはこの映画にふさわしく暖かかったです。