1st Look


それぞれ違った個性を持った5人のメンバーで構成されたBIGBANG。その中でもT.O.P(以下塔)の姿が特に目につくのは単にハンサムな顔のためだけではない。 彼は口数も少なくて慎ましいこともたくさん乗る性格だ。メンバーらと共に舞台上に立っていながらも、共にインタビューをしながらも、何故か一人だけ他の事を考えているような目つき。そのように若干の不安さととぎこちなさが顔に立ちこめていながら、マイクを握って舞台に上がってラップをするときはいつそうしたようにセクシーで茶目っ気いっぱいな姿に変わる。




「自らセクシーだと考えてみたことはないです。 かえって愛らしいというだろうか(笑)?舞台の上では私の本来の姿が出てくるけれども、時には私が想像する人物になって歌を歌う時もあります。」
そのようにカリスマある姿で舞台を掌握したり、茶目っ気いっぱいな顔でメンバーらといたずらをするけれども、彼はいつも他の人らと別に一歩、宙に浮いている感じだ。このようにどこか現実を超越したような彼の目つきと雰囲気がどういうわけか人々の目を引くのだ。

「多分考える事が多いからそうであるのではないでしょうか?事実、私は一人でいるのをさらに気楽に感じる方です。けれど、BIGBANGとして活動をするときはいつもメンバーらと一緒にいて、映画撮影をする時も数多くのスタッフらと共にすることになるでしょう。少し前までそのように多くの人々の間にあるのがとても荷が重かったです。ところで今は胸の内を表わすほど安らかになりました。

BIGBANGのメンバーらの多様な音楽活動が興味深いのはグループで活動する時とソロで活動する時に見せる音楽やパフォーマンスの性格が明確に違うためだ。この前G-DRAGONと共にデュオで発表したアルバムで見せてくれた塔の姿もまた、以前にBIGBANGの活動で見た姿とは全く違った感じだった。強いビートに合わせて低く太いボイストーンでラップする‘ポギガヨ’や‘Turn it up’を聞いてみればBIGBANGデビュー以前にアンダーグラウンドでヒップホップのラッパーとして活動した彼の根元を探してみることができる。

「それでもBIGBANGが大衆歌手という点は変わりません。大衆のための音楽をするアーティストだから私が望むだけですることができなくて、明確に譲歩しなければならない部分があります。それは私だけでなく他のメンバーらも同じだと考えます。グループで活動する時はお互いに合わせて作業をしなければならないから各自の個性を少しずつ諦める部分があるでしょう。だからソロ曲を作る時私の個性を最大限見せられるように作業しました。アルバムでは私とジヨンのそのような部分がたくさん反映されたということができます。」


グループとソロを行き来して自身の音楽スタイルを確かにする渦中に、BIGBANGのメンバーの中で演技者として一番最初にデビューして成功したメンバーでもある。彼はドラマ「アイアムサム」の学校最高の役割を経て、「アイリス」の冷酷な殺し屋、そして映画「砲火の中に」で朝鮮戦争に犠牲になった学徒兵の役割までやり遂げて演技者としてのスペックをきちんと積んでいる。そして少ない作品出演数にもかかわらず、演技力面で肯定的な評価を受けた。言葉に吐きだすこと以上の話がこもった目つきとミステリアスな雰囲気は歌手だけでなく演技者として備えていなければならない強い武器であるが、恐らく彼がすでにそれを持ったためであるようだ。


「演技は想像力と感性の産物ではないだろうかと考えます。だが、まだ演技が何か定義するにはあまり早いです。いまだに撮影現場に行くたびにとても緊張して、自ら不足したようでとても心配になりますね。」
だが、青龍映画祭と百想芸術大賞は彼に新人賞という光栄を抱かせて彼の可能性を立証した。


「演技は今後ずっともっとしたいです。他の人物になってしまった自分の姿が良いですね。自らに気がかりなことができると言いましょうか?‘果たして私はこの次にはどんな姿を見せることができるだろうか?’こういう考えのために演技を継続することになることのようです。今は次の作品でどんなものをするのか考え中です。」


彼に新人賞を抱かせた映画「砲火の中に」で彼は学徒兵中隊長‘オ・ジャンボム’の役割を受け持った。朝鮮戦争で本の代わりに銃を取って人を殺さなければならなかった10代の少年だ。大部分が10代の彼のファンたちは‘学徒兵’が新しい病気の名前だと思うという笑い話のように、彼の世代とはしばらくかけ離れた時代の話であった。彼はあるインタビューで「私がこの映画をすることになることによって多くの10代の青少年が朝鮮戦争に関心を持ってこういう事があったことを知ることになるならば本当にやりがいがあるだろう」と話した。韓国最高の人気を謳歌するアイドルグループのメンバーだが、自らの位置に陶酔しているというより現実の中で自身の位置を正確に把握していることが塔の美徳だ。



「私が幼い時に想像した偶像の姿になろうと努力します。私もまた若い人々に夢とメッセージを伝えることができる人になれたら、と思います。それで人の関心や人気に対して責任感をたくさん感じるようです。私を通じて人々にどんなメッセージを伝達できると良いと思います。」
このように誰がさせるわけでもなく大衆に対する責任を自ら担うだけに自らに対しても厳格だ。
「レコード活動をしない時は完ぺきながらも新しい姿を見せるためにいつも研究します。常に昨日より良い自身でいたくて、振り返ってみた時恥ずかしくない人になりたいです。それで他の見方をすれば仕事は私の不足した部分を満たしてくれるということです。」

しばらく国内での公式活動を閉じて海外活動と次の活動準備をしている彼は、この前画報撮影のためニューヨークに行ってきた。

「仕事や旅行を通じて常に色々な国に行くが新しい文化に接するのはいつも幸せなことであるようです。そしてこのように余裕ある時創意的なアイディアがさらにたくさん出たりもして。今この時間を上手に利用したいです。」

このように忙しいスケジュールの中で持つ少しの間の休息期が彼には極度の孤独だということを楽しみながら自らを整えて行く時間だ。そのようにずっと整えて満たされて鍛えるから、今日よりは明日がより良くて明日よりは5年後そして10年後がさらに期待される人がまさに塔、チェ・スンヒョンだ。

「何の悩みも無く生きる自分の姿を夢見る時があります。」

彼が何の悩みなしで完全無欠な100%の人間になる日を私たちも共に待つ。


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だけどTOPさんが自身に満たされる日は来ないんだろうなあ、と。TOPさんの、言葉と想像力の持つ力を信じているところがとても好きです。