君の手をとっていく

お風呂でウトウトしてたら何書くか忘れてしまいいつも以上に纏まらない日記に・・・そんな感じで映画本編の感想です。ネタバレになると思いますのでご注意くださいー。おなにー映画とかアーティスティック(笑)とかそういう風にdisっては無いけど手放しで撫で撫でもしてないかもしれません。













小林さんや岩井さんがあかにしで良かった、と言った理由が映画を観て理解できました。そして、岩井さんがあかにしくんのパーソナリティで2時間持つ、と言った理由も。高杉ナツという男の子は、弱くてずるくて臆病で自分がどこへ向かえばいいのかも分かっていないような、でもどこかへ向かいたくて足掻いているような、そんなどうしようもない男なのに、その弱さが引力になっている。それはあかにしくんの生々しい存在感とは裏腹の、ふいにピョンとラインを越えてどこかへ消えてしまいそうな佇まいだったり、軽い口調が鎧のように思える水分の多い瞳だったり。それは芝居で演出されたものではなくあかにしくんの本質のような気がして、良くも悪くも、ナツくんはあかにしくんにしかできない役だったんだなあと思いました。
ラスト、一筋の光の中で静かに、でも2年前よりもずっと真っすぐ柔らかく歌うナツくんがとてもきれいで寂しかった。きっと、もうこのナツくんは自身の弱さを認める強さも、大切な人をきちんと大切にできる強さも手にしたんだなあと思ったら、アサコちゃんと傷付け合う事しかできなかったあの頃のナツくんが愛おしくなって。あのフラフラとした足元で何かに必死にしがみつくようだったナツくんは、もういないのかなって。でも仰ぎ気味に歌うナツくんの睫が繊細なままで、やっぱりナツくんはこれからも何かに揺れながら歩いていくのかなあと思いました。小林さんが、このシーンはとにかく赤西を綺麗に撮ろうと思った、それに赤西も応えてくれた、と雑誌で仰っていましたけど、確かにこのシーンのあかにしくんバンデジのどの女優さんより綺麗に撮ってもらっていますw何せ後光が差してますからw
映像として一番切なくてどうしようもなくなったのはシーン66の最後、ナツくんの泣き声のような歌声が途切れてそこから床を引き摺るようにして映されたざらりとした感触に、扉の向こうに蹲っていたはずの体温がもう冷えて失われてしまった現実ただそのままを無感情で突きつけられたみたいで苦しかった。二人でお互い駄目になるのを分かりながらも縺れ合っていた息苦しさとは少し違うその虚無が、確かにこの映画が向かう場所だったのかもしれない。そのあと、フードを目深に被りながら猫背で二十歳の戦争を歌うナツくんとやるせなさをそれぞれに抱きながら演奏するメンバーがとても悲しかった。
しかしあれです、最大の注目点は何よりナツくんのお乳首ハァハァ/lァ/lァ/ヽァ/ヽァ ノ \ア ノ \ア / \ ア / \ アですすみません。ほんとくだらないヲタですみません。何で乳首って上半身裸の時は何の感慨も浮かばないのに、薄い布を張りつかせた途端宝石になるんだろうね・・・とか真剣に考えちゃってすみません。ナツくんの大事なシーンなのにずっと乳首と内股に大注目ですみません。またこの時のナツくんの気だるげ*1な風情とテロンとした布地がシャツ越しに浮かんだ乳首を一層際立たせて(ry これ、リュージとケンジがバーで語ってるシーンの次にいきなりやってくるのでお見逃しなく><
キッスシーンはナツくんがどうというよりアサコちゃんの喘ぎ声(?)が・・・!///><///幼な顔だけにえっちい・・・!きいちゃん、ユカリにユキヤにナツに箱入りのお嬢さん*2なのに御苦労さまです。あ、ユキヤがすんごい中2っつかあれはもう宗教の域だろうwww孤独の色wを感じようと空に手をかざさせられたアサコちゃんまんまと信者に><夜明けの海辺までドライブに連れていって後ろから抱きこむようにしておかしな事吹きこんでアサコちゃんがグラついたら途端にお前はあかん子!ナツは渡さないもん!と突き放すユキヤ・・・おま・・・でも揺らした灯りの下でナツくんの歌声加工しながら一人の世界に入っていくユキヤが一番怖かった。ナツはユキヤの才能にコンプレックスを抱いていたけど、ユキヤはナツの奔放さや危うげさに憧れていたのかな。コーラくんも言っているように、LANDSそのものに一番執着しているのはユキヤだったもの。
他のメンバーもみんな素敵だった!特にリュージはかっこよすぎるよー。ドラムの音が未だに耳に残ってるほど。あっくんのおかげでバンド映画という括りに深みが出てると思う。そのあっくんを後ろに置いてスタンドマイクを握るあかにしくんの画だけでも私には価値がある。ケンジもちょうかわいいの。ナツくんに敬語なんだおむふふ。屋上で半裸で腹筋してたけど撮影真冬だよね?wおしゃま乙wアルミはどうした・・・あの日か・・・?とおっさんみたいな事言いたくなるような感じでwでも音楽を愛していて、バンドとして何かある時は必ずナツくんの意見をまず聞こうとするんだよね。ナツくんがあんなんだからそのたびにギャース!ってなってるけどね・・・^^恋愛映画っていうより音楽映画っていう気持ちが私には強くて、それはあかにしくんの歌が好きだからっていうのもあるし、この映画がストーリーではなくて音楽で繋がれているように感じるから。だから観た人それぞれの解釈がある終わりをしているけど、私はナツとアサコの別れと再会よりもLANDSがほどけて、でもまだ音楽を続けていたナツくん、ていうのがたまらなくやるせないんだなあ。
そして話は戻るのだけど、ラストのナツくん。あんな風に歌えるようになるまで、何を感じながら、何を失って何を得てどんな風に生きてきたんだろう。あの後の二人の事よりも、今は越えてきた2年間を思う。ガツンと面白かった!楽しかった!って言いたくなるような映画でなくて、でも終わった後ひりひりと、胸の辺りが焼けるような美しさと悲しさを含んだ映画でした。
帰りにアルバムをシャッフルで聴いていたんですが、シークレットトラック→BANDAGEがひどかった。BANDAGEのイントロでぶわっと鳥肌が立って、このアルバムが映画そのものだという事をようやく実感しました。二十歳の戦争が特別な曲になったよ。そういえば冒頭の、白い画面の端っこにぽつんと浮かんだあかにしくんの名前。席ひとつ空けて、隣に座っていた女の子がその途端嗚咽を漏らし始めた。そんな風にこの映画を待っていた人が、きっとたくさんたくさんいるんだろうという事が自分のことでもないのに嬉しいです。
は!忘れるとこだったけど股引き(グレー)!仁様の股引き(グレー)姿が拝めるのはバンデジだけ!

*1:ていうかアル中w映画の半分アル中な主演w

*2:でも門限は無い模様w